ドルフィンおきなわのコラム

一年限定、月に2~3回、ゆるゆる更新。くすっと笑えて、ときどきダイビングのはなし。

衝撃の夏のこと

 


衝撃の夏。

 

沖縄の海との出逢いは、今からうん十年前。

社会人1年目の7月。

 

就職活動等を通じて知り合った、我ら、同期の男4人組。

それぞれ進んだ企業は異なるが、

1年に1度、全員で旅に出るのが恒例となった。

 

うち1名が、大の沖縄好きということもあって、

記念すべき、第1回目の男4人旅の行き先は、沖縄へ決定。

 

当時の私は、沖縄=「ミーハーな日本人がいくところ」

というイメージ。

 

ハワイやグアムと同じように絶対に自分で金を払って行くことがないであろう土地の筆頭。

むしろ、ニューヨークとか、シドニーとか、ロンドンとか人種のるつぼ的な大都市へ行って、「ザ・観光客」ではなく、現地の人に紛れて、溶け込んで、しばし‟模擬生活”を送ることが楽しい年頃であった。

 

内心では、「沖縄か・・・」なんて思いつつも、沖縄フリークの同期がチャキチャキと沖縄旅行の計画を立て、22歳の夏、遂に、沖縄デビューを果たした。

 

 

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やはり、そこは沖縄。

実際に、訪れてみると、いやはやテンションは上がるもので、レンタカーを借り、ケツメイシの「夏の思い出」をガンガン車内で流し、全員で大合唱しながら、首里城や、美ら海水族館など、お手本のような『ザ・沖縄観光地』という場所を巡った。

 

しかし、沖縄旅行も、2回目、3回目となると、

 

「うーむ、あそこも行ったし、あれもやった」

 

「今回は、何をするべ?」

 

となってくるもの。

 

そこで登場するのが、またもや、沖縄フリークの男。

 

2014年に国立公園に指定された慶良間諸島(ケラマ諸島)での『半日体験ダイビング』とやらを申し込んだそう。

 

「ん?体験ダイビング?」

 

「海?」

 

「潜るの?」

 

「ボートに乗るの?」

 

「朝から?早起きして?」

 

「人間って進化して陸上生活してるのに、 なんでわざわざ金払って海に潜るわけ?

 それって退化じゃん」

 

今、振り返れば、よくもそんな文句が口から出たなと思えるほどのフレーズを並べていたが、今更、予約のキャンセルをするわけにもいかず、『体験ダイビング』とやらに参加することになった。

 

 

 

当日は、絶好のダイビング日和。

 

ファンダイビングのお客さんと共にボートに乗り込み

いざ、慶良間諸島の海へ。

 

晴天の中、海風を切りながら進むボートに興奮しながら、那覇の港から50分強。

 

ボート上で、インストラクターからのレクチャーを受け、初体験の水中世界へ。

 

「なんじゃ、この風景」

 

衝撃。

衝撃衝撃。

衝撃衝撃衝撃。

 

「退化じゃ、退化じゃ」と叫んでいたのは、一体、誰?

 

この沖縄旅行の後、全員がすぐにダイビングライセンスを取得。

翌年は、体験ダイバーではなく、ファンダイバーとして、沖縄へカムバックした。

 

体験ダイビングを終えて、すぐに「ダイバーになりたい!」

と思い、ライセンス取得コースに進んだのは、慶良間で体感した「こんな世界があるんだという」衝撃が最大の理由。

 

・・・だが、

実は、他にもこんな理由が。

 

自分達より年下。小麦色の肌のイケメンダイビングインストラクター。

体験ダイビングの際は、彼と向かい合わせで、彼の‟お股”に挟まれて、潜降、海の中。

 

ダイビングショップとしては、安全性を加味した正解の方法なのだが、当時の我ら、同期の男4人組にとっては、ちょっぴりの恥ずかしさと悔しさ、そして無力感。

 

「ちゃんとライセンスを取得して、 インストラクターの‟お股”から卒業してもっと自由に、もっといろんな場所を見てやるぞー!」

 

そして、もうひとつ。

 

体験ダイバーの我々を横目に、手際よく、器材のセッティングを行い、エントリーする

ファンダイバーたちがめちゃくちゃカッコよく見えた。

その中に、とってもキュートなファンダイバーがいた。

 

ダイビングって、こんな出逢いがあるんだ

その期待感、ワクワク感がたまらなかったからだ。

 

 

 

ダイビングを始めると、旅の仕方が変わる。

変わる、というか、拡がると言った方が正しいかもしれない。

 

かくいう私も、あれだけ「ニューヨークじゃ、シドニーじゃ、ロンドンじゃ」と豪語したいたことが嘘のように、沖縄も本島だけではなく石垣島宮古島の離島、冬のシーズンは、グアム、サイパンパラオ、モルティブ。

さらに、どんどんニッチになって、シミランボホール、ロタ、パプワニューギニアなどなど、旅の行き先を、どんな海がそこにはあるのか?で選択するように。

 

でも、なぜか、最終的には、沖縄の海に戻ってくる。

 

もろちん、沖縄だと言葉も通じる、

ガタガタの凸凹道をボロボロの車でジャングルクルーズをしなくてよい、ダイビングだけはなく、終わった後も、地元の料理が楽しめる。的な要素はあるが、海だけでなく、この土地の雰囲気がそうさせるのか、それでは言い表せない、なんか特別なものがこの沖縄にはあるのだ。

 

そして、沖縄の海と一口で言っても、その表情は様々。

一般的なイメージ、「透明度高い海に、ニモ」だけではない。

 

ポイントによって全然表情が違う。

時期によっても全く違う。

もろちん、島によっても全く違う。

 

珊瑚から、地形、大物、魚群、遺跡、沈船、ミクロなどなど、沖縄の海でフルコースを満喫することが可能だ。

 

そして、ほんとに日本中、世界中から色んなダイバーが集まってくるので、そこでの出逢いが、これまた面白いのである。

 

沖縄は、梅雨明けまでのカウントダウンがスタート。

水温も徐々に上がってくる、沖縄ダイビングのトップシーズンが到来する。

 

この夏、我ら、同期の男4人組が夢見た、この沖縄の海を、ぜひ体感してほしい。

 

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