ドルフィンおきなわ

おきなわライフをゆるゆるとたまにコラムで。ときどきダイビングのはなし。

避暑地のこと

 


夏、到来。

 

「沖縄に住んでいて良かった」

と最も感じられる季節。

 

青い空、青い海、これぞ沖縄だぜ!
という風景が拡がるシーズン。

 

ベテラン沖縄移住者、在住者であっても、この季節の沖縄はやっぱりいいな、
美しいなと、毎年感動する。

 

8月に入り、観光シーズンもピークに。

那覇空港に着いた瞬間、皆さんテンションが爆上がり。
いわゆる、‟沖縄マジック”に掛かった方達で空港はごった返している。

 

「やっぱ、沖縄あちっーぜぇ!!」

 

那覇空港に到着する方々の8割が発しているであろう、このセリフ。

 

あぁ、あの方もこの方も、早くも‟沖縄マジック”に掛かってしまっている。

皆さん、沖縄はどれだけ暑くても、32度を超えることはほとんどないのですよ。
最高気温は、内地(沖縄県外)の方が圧倒的に高いのよ。

 

‟沖縄マジック”に掛かった方達を横目に見ながらいつも心の中でそうつぶやいている。

 

ーーー
‟沖縄マジック”に掛かった方々が目指すのは、もちろん、海。ビーチ。

沖縄には、本島、離島とも無料のビーチがまだまだたくさんあるので、
レンタカーを借りて、お目当てのビーチに向かうなんてことが観光客デフォルト。

 

家族連れはもちろんのこと、この時期はひと夏の恋を求めた若者たちも。

沖縄女子、沖縄男子とのビーチでのあま~い出逢いを求めて・・・
なんていう血気盛んな若者たち。

 

 

 


素晴らしいね、若いって。

 

 

 


でも、おじさんから一言アドバイスを。

沖縄のビーチにいる、ビキニギャルと海パン男子は残念ながらすべて君たちと同じ観光客だ。

 

地元民は水着を持っていない。

 

地元民は日焼けを嫌う。

 

雨傘はささないが、日傘はバッチリさす。

 

これ、都市伝説ではなく、紛れもない、事実。

‟沖縄マジック”に掛かった方たちが無料ビーチで黒焦げになるべく、
表に裏に、焼肉さながら必死にひっくり返っている姿をみると、

 

「いやいや、マジで火傷するよ」

 

と、一人ひとりにやさしく注意して回りたくなる。

 

全身が真っ赤になって、日焼けではなく火傷状態で病院に行く人があとをたたない。
それだけ、この時期の沖縄の日差しは強いのである。

 

それもあり、沖縄の子供たちや学生は「泳ぐ」ではなく、部活着のまま、Tシャツや短パンでそのまま海に飛び込んで、「遊ぶ」。

 

しかし、社会人、大人になってビーチでパチャパチャ系の沖縄人は皆無。
特にお盆(沖縄では旧盆)の時期は100%の確率で沖縄の方は、海には入らない。

入っている人がいればそれは高い確率で内地から来た、我ら沖縄移住者だ。

 

どうしてもビーチで地元民と「仲良くなりたい」のであれば、水着ではなく日焼け対策バッチリの普段着でビーチに来ている女子を狙うべし。

 

ーーー
さて、無料ビーチでパチャパチャも良いが、
せっかく沖縄に来たからには、いろんな海を楽しんでほしい。

 

観光ガイド、メディアの影響等もあり、沖縄=慶良間(ケラマ)諸島、または青の洞窟というイメージがあるが、もちろん沖縄はそれだけではない。

 

ご存知、沖縄県は、縦に細長い。
南部、中部、北部それぞれで海を楽しめるポイントは山ほど存在する。

 

一口で、「海を楽しむ」と言っても、その楽しみ方は千差万別。
午前中だけ、午後だけ、海に出る。


ビーチから入る、ボートに乗って行くなんてことも可能だ。

沖縄の海をフルで満喫するには、専門のガイドやショップにアドバイスを求めた方が良い。

沖縄の海のコンディションは変わりやすい。
時期により、海況により、南部、中部、北部でベストなポイントを彼らに選んでもらうべき。

 

天気予報は見るが風予報や海況チェックまでする観光客はほぼ皆無。

 

「いえーい、明日も晴れだぜ」
「なんでこんなに晴れているのに、〇〇に行けないんですか?」

 

‟沖縄マジック”に掛かった方たちがよく発する言葉。

天気は良いが、海況がダメなんてことは往々にしてある。
沖縄の海を思う存分、満喫したければ、我々プロにお任せするのが一番なのである。
その日のベストな沖縄の海を彼らが楽しませてくれる。

 

今日の沖縄も晴天。31度。
さぁ、35度超え、猛暑のコンリートジャングルを抜け出し「避暑地の沖縄」へどうぞ。

 

 

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台風のこと

9号が接近中。

 

920だから、結構デカイね」

980に衰えてるから、大丈夫じゃない」

 

沖縄での生活が長くなると、

台風の強さを表す単位=ヘクトパスカルで会話が出来るようになる。

 

気になるは、雨より風速。

次は、速度。

車が吹き飛ばされて、ひっくり返るなんてこともザラ。

 

速度が遅いと、暴風域を抜けても、暫く強い風が続く。

抜けた後の「吹き返し」の方が風邪は強い。

 

天気が良くても、風が残り、船便が欠航。

海関係の仕事は台風通過後も影響が残るので、前後2日は休みで商売あがったり。

ボートオーナーはロープで徹底的に台風対策を施し、台風当日も様子を何度も見に行く状態に。

 

なお、酒呑みにとっては、魚が獲れなくなるので、新鮮な魚が食べられない。

という辛い日々となってしまう。

 

コンビニ、スーパーからは、生鮮食品を始めとし、パン・おにぎりまでが消える。

停電に備え、食料品を買い込み、激混みのゲオでDVDを借りて家でおとなしく酒を飲んで寝る。これが、沖縄台風の風景。

 

県花である「デイゴ」の花が見事に咲くと、

その年は台風の当たり年で、天災に見舞われるという言い伝えも。

THE BOOM島唄」の歌詞にもありますね。

 

台風は自然の摂理。

サンゴ礁にとっては、新たな海水を入れ、上がりすぎた海水温度を混ぜて水温を下げるという重要な役割もある。

 

旅行にちょうど当たってしまった場合は、しょうがないとあきらめるしかない。

大きな被害がないことを祈りたい。

 

 

パーティーのこと

 


ビーチパーティー

なんとも、素晴らしい響きだ。

 

今から数年前、沖縄に移住した当初。

うちなーんちゅ(沖縄県人)の後輩から飛び出してきた、この言葉。

 

「先輩、来週末、ビーチパーティーがあるんですけど、

 一緒に行きません?俺、車出しますよ」

 

(むむむむ、ビ、ビ、ビーチパーティー??)

(な、なんなんだ、そのワクワクする響きのイベントは)

 

もろちん、私は、被せ気味で「行く!」の即答。

 

ビーチパーティー”というワードに心を躍らせながら、開催日当日まで、

あれやこれやと妄想を膨らませる毎日。

 

張り切って、水着まで新調してしまった。

 

――――

いよいよ、当日。

天気は最高のビーチパーティー日和。

 

おニューの水着に、サングラス。

足元、ダイビング仕様のサンダル、手には、マスクとフィンを持参し、アフターパーティーに備えた勝負服気味の着替えとふわふわのバスタオルを詰め込んだリュックを背負い、ノリノリで、後輩の車の到着を待った。

 

「うぃーす」

 

 

車から降りてきたのは、

長袖にジーパン、しっかり靴下まで装着し、

当時流行りのデカ目のスニーカーを履いた後輩の姿。

 

後輩

「・・・先輩、何すか、その格好?」

 

わたし

「ん?え?は?」

 

「だって、‟ビーチパーティー”でしょ?

 ビニキの沖縄美女が、ライム入りの瓶のコロナを片手にノリノリの音楽に身を委ねて、ちょっと開放的な週末を楽しむ集いでしょ?」

 

 

後輩

「・・・」

 

「バーベキューすよ」

 

「だれも海に入らないすよ」

 

わたし

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

絶句とはこのこと。

 

着替える時間もなく、そのまま、会場に見参。

甘酸っぱい、‟ビーチパーティー”初参戦となりました。

 

――――

ビーチパーティー”は、沖縄、夏の風物詩。

毎年、6月末くらいの梅雨明けと同時に、一気に夏が到来。

沖縄県内各所のビーチで、この‟ビーチパーティー”が開催される。

仙台で言えば、広瀬川河川敷で芋煮をするノリに近い。

 

また、‟ビーチパーティー”は、沖縄企業の定番レクリエーションでもある。

ほとんどの企業が、会社のレクレーション、福利厚生の一環として、

社員そして、社員の家族も招待しての‟ビーチパーティー”を開催する。

 

もちろん、海に入っても大丈夫。

当時の私のように、ノリノリの夏男ファッションに身を包み

海に飛び込む大人はあまりいないが、

お子さん連れのご家族だと、お子さんをビーチで遊ばせながら、バーベキューを楽しむというのは、よくある沖縄の風景である。

 

素晴らしいのが、焼き台のコンロや炭、肉や野菜の食材もすべてビーチパーティー”会場が、用意してくれること。

たいだい、持参するのは、クーラーボックスと飲み物くらい。

これも、会場で購入できるので、最軽量仕様だと、手ぶらでもOK。

 

当然、お酒を飲んでも大丈夫。

沖縄県は、安心の代行サービスが充実。

ビーチパーティー”の季節は、深夜だけではなく、昼や夕方から代行サービスが活躍している。

 

近年、インスタ映えに便乗して!?か、

シャレオツな ‟ビーチパーティー場”も次々と整備され、

『ソファーに座りながらリッチにバーベキューを楽しむ』なんていうイカラな若者たちも登場してきた。

 

ビーチパーティー”は、ネットでの予約も可能。

もちろん、沖縄在住者だけではなく、県外の方も楽しめる。

 

これぞ、沖縄感を体感できる、‟ビーチパーティー”。

地元の方との交流も可能だ。

 

さあ、沖縄は、夏真っ盛り!

ビーチパーティー”の季節!

 

おニューの水着は、準備不要。

『日焼け止め」をご持参ください。

 

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海のこと


久々に、修学旅行生(高校生かな)と同じ便。

23日の短期間で、やたらにカップルが成立する ゲレンデMagic” ならぬ、修学旅行Magic” は、今の学生さんも同じなのかな)と、色々とキモい妄想しつつ、

「わー」
「きゃー」
「どひゃー」
「うぉー」

修学旅行生から漏れる声。
行きも乗ってきただろうに、離陸タイミングの恒例行事。

やっぱ、飛行機って興奮するよね、初々しい。


10
月〜12月の沖縄は、修学旅行トップシーズン。
「絶対に修学旅行生とは被りたくない!」 という方は、
この時期の沖縄入りを避けていただくのが賢明である。

沖縄県(&九州)は、高校生人気の修学旅行先。
北海道と、その人気を二分する。
(羽田国際化、LCCの台頭もあってか!?)


ここ最近は、海外へGo! という学校も増えてきているようで、 沖縄県としては、修学旅行生を逃すまいと、躍起になっている。

那覇空港では、修学旅行生用に、 手荷物検査場のGATEが分けられている。
上級会員の優先搭乗に続き、修学旅行生から搭乗、
座席もまとめて後方座席と、他の乗客に迷惑が掛からないよう、 赤組・青組エアラインとも、 諸々の配慮が、なされている。

ただ、ひとつだけ、イケてないな、と思う点がある。

それは、団体での通路ベタ座り

通路、それも『地ベタ』に座らせるのはどうなのかと。
邪魔、というよりも、あの光景が、 どっかのデモ隊のように見えてあまり好きではない。

修学旅行を誘致したいなら、 『専用の待合所』くらい作ってあげれば良いのにな、と思う。
『地ベタ』にお客さんを座らせているようでは、 大声で観光立県とは言えないであろう。


あくまでも、修学旅行なので、 遊びではないが(と、学生時代よく言われた気がする)、
史跡巡り等とあわせて、沖縄の 出来るだけ若いうちに観て欲しいな、 体験してほしいな、と思う。


 
生で、沖縄のを観た時は
かなりの衝撃を受ける。

かくいう私も、そのひとり。

「人間って進化して陸上生活をしてるのに、わざわざ海に潜る意味がわからない」
「それは退化である」
「は?魚と戯れる?食物連鎖の階級が違う」

なんだかんだと御託を並べていたが、ダイビングを始め、沖縄の海と出逢い、どっぷりとハマった私は、

渡航する際の場所選びも、をベースに決定するようになり、
グアム・サイパンパラオ・セブ・オーストラリアなど、 「ダイバーなら、当然、一度は行っとくでしょ?」 というエリアから、 ロタ島・ジープ島・ボホール島など、 どんどんとニッチに。

最終的には、
「通貨は、基本、石か貝です」
「唯一、キナという通貨がありますが、日本では両替できないので、現地で米ドルから両替してください」 と、旅行社の方と笑いながら渡航先を相談。

オフシーズンは、ダイビング器材引っ提げ、 毎日転々と島を渡りに渡って潜りまくる、 通称『ダイブサファリ』に明け暮れ、 成田の入国審査場で、「No, no! Foreigner!」と、 GATE案内されるほど、真っ黒(一体、何人?)になっていた。

沖縄の海を経験したのは社会人になってからだったので、
「もっと早く、沖縄のを観ておけば、また違った人生だったんだろうな」
「まだまだ潜りたい海が世界中にある。俺が今、学生だったら飛び回るな」

と、思いつつ、

「沖縄のを観て、なんか感じてもらったかな」
「地球の7割は、で出来ている。羽ばたけ世界へ!」

と、陰ながら、彼らの輝かしき未来を願うのである。

 

あぁ~、大人の修学旅行に行きたい。

 

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飛行機は青組派

 

バルスのこと

太陽と海とジョガーの祭典「那覇ラソン」が今年も12月1日に開催される。

参加申込みはインターネットで。

 

今年から那覇ラソンは先着順で7月4日の時点ですでに2万2000人の申込があり、3万人で締め切るという。

 

今回は、そんな那覇の一大イベント「那覇ラソン」のこと。

 



 

 

開催の『那覇ラソン』の影響で、「早い便は混んでいるだろう」との予想の元、

最終便にしたものの、こちらもフルフライト。


小粋な機長から、

那覇ラソンに出場される方、ご健闘を」的な機内アナウンスも流れる中、

確実に気のせいなのだが、

老若男女・乗客すべてが、ジョガーに見えてしまい、


(あの人は、完走できる)

(あの人は、ハーフまで行けない)

(あの人は、着ぐるみ系で目立ちたいだけ)

(あの人は、美ジョガーだと自負してそう)

(あの人は、ゴールしたらプロポーズを目論んでる)


あれやこれやと勝手に予想。

いつの間にか、寝落ちしてしまった。


CAさんに叩き起こされ、起床。

東京&大阪からインした“那覇ラソンホテル難民”の悪友たちと合流し、自宅に受け入れ。

今晩は、大人しく、床に就こうかと思いつつ、機内熟睡の結果、今になって、らんらんと目が冴えてきた。



 

『太陽と海とジョガーの祭典 NAHAマラソン


ジョガーでも、ランナーでもないが、

実は、私も過去に一度だけ出場したことがある。

 

若手後輩たちからの、

「みんなで出ましょうよ!」のノリに、

まんまと乗せられ、人生初のフルマラソン


 

「まだ若いから問題ない」

と、大会前、たった一度だけの練習。

15キロを走っただけで、いざ本番へ。


 

格好だけは、まるで、ベテランランナー。

ラソン日和。意気揚々と会場入り。


那覇ラソン名物!?

沿道からの各種差し入れを味わいつつ、

YMCAコーナーを駆け抜け、

中間地点の平和祈念公園まで快走。



 

(おっ、このままフルマラソン完走か)



人生そんなに甘くない。


 

ハーフでひと休み。

座り込んだら、もう立ち上がれず。

 

「これ、どなたの足ですか?」

 

というほど、パンパン、感覚なし。

足が棒になる、とはこのこと状態に。


 

(さて、これから、どうするかな)


思い悩んでいたところ、


「棄権するなら、平和でバスす」

「止めるなら、平和でバスす」

「ヤバイと思ったら、平和でバスす」

「身の危険を感じたら、平和でバスす」

「ゴールまで乗せてくれるのは、平和のバスす」


後輩たちから、授かった呪文

バルス” ならぬ、平和の “バスす” を思い出し、

バス乗り場を捜索。


 

バルス” の語源はトルコ語の “バルシュ”

(ではないかと言われている)。

トルコ語 “バルシュ” の意味は『平和』。

那覇ラソンの中間地点は『平和』祈念公園。


(完全一致!?宮崎先生、ありがとう!)


無事、『平和』祈念公園発の

リタイヤバスを発見し、その先頭に整列。

誰よりも早く、ゴール地点の奥武山陸上競技場に戻ることが出来た。



(やっぱ、ノリで出ちゃダメ)


それから暫くは、横にしか歩くことが出来ず、

カニのような生活を送る羽目に。


 

甲殻類を卒業し、ヒトとして、前後歩行が行えるようになったのは、

那覇ラソンを終えた1週間後であった。



 

ジョガーの皆さん、最後の呪文は、

『平和』(中間地点)で、“バスす” 。


無理は禁物。

お忘れなく。

 

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「るるぶニスト」のこと。


24時間365日営業。

コンビニのことではない。

 

沖縄には、フレンチ、イタリアン、中華、和食等と並んで、 “

うちなー(沖縄)食堂” というジャンルが存在する。

すっかりガイドブックの常連となった 今はなき、デカ盛りの有名店「波布食堂」。

 

安室奈美恵が幼少期に通った、全くもって “軽食” が出てこない「軽食の店ルビー」。 (出てくるのは、むしろ “重食” )を始め、

 

「花笠食堂」「高良食堂」「あやぐ食堂」「やんばる食堂」等、 “〇〇食堂” と名乗るお店から、 「三笠」「みかど」「丸仲」「ハイウェイドライブイン」等、 食堂と付かないお店まで、一大派閥を築いている。

 

すべての店舗が、24時間365日営業という事ではないが、 那覇中心部にある「一銀食堂」さんは、(ランチタイムよりも、混んでない?)というくらい、 飲んだ後の〆客、営業終了後の飲食店関係者の皆さん、 竜宮城で働く姫様たちで、早朝5時~6時は、ごった返している。

 

どのお店も、かなりの高確率で、 個性的な党首=『オバァ(or オカァ)』がいて、 それが “うちなー食堂” という巨大政党最大の魅力となっている。

 

  • Aランチ・Bランチ・Cランチ、夜でも食える問題 (↑Cが標準ランチ、Bがちょっと贅沢、Aが全部盛りのフルコース)
  • 単品感覚オーダーで、痛い目に合う事件 (↑「〇〇定食」と記載はないが、デフォルトでご飯&汁物が付いてくる)
  • 「みそ汁&「おかず」二大・不思議ちゃん騒動 (↑という独特のメニューがある)

 

と、うちなー食堂ネタは、色々とあるのだが、 私の中での最大の出来事は「人間、知ったかぶりをしてはならぬ事変」である。

 

沖縄へ移住して、1年ほどが過ぎようとしていた、とある昼時。 昼食のため、某うちなー食堂へ。

 

地元客でほぼ満席の中、 麦わら帽子をかぶった、女性2名の『るるぶニスト』が登場。 (↑るるぶ沖縄を引っさげて歩いている人を、個人的にこう呼んでいる)。

 

A子は、写真をバシャバシャ撮りつつ、 B子は、キャッキャ言いながら、メニューを選んでいる。

このお店にも、観光の方が来るようになったのか~。沖縄生活にも慣れ、すっかりベテラン気取りで カウンターで食事をとっていた。 まさか、その後、あんな事態になるとも知らずに。

 

「あのぉ〜、すみません。この “ちゃんぽん” って何ですか?」 B子が、私に尋ねてきた。

 

私「麺ですよ」

 

うちなー食堂経験が浅かった私は、鼻高々に、そう回

答。

・・・長崎ちゃんぽん。 (以外、選択の余地ナシの脳内)。

まさに、大失態。

 

ざわつく店内。 カウンター奥で、せっせと料理を作っていたオバァの手が止まる。 そして、一斉に飛ぶ怒号。

 

「えぃ、にーにー、違うよ。死なすよ」

 

当然、『るるぶニスト』のお二人は、目が点に。

 

沖縄において、「死なすよ」は、 「このヤロー」「もぅ~殴るよ」「(軽く)ぶっ飛ばすぞ~」 のニュアンスで使われるフランクな日常ワード。

関西で言うと「あほちゃう、しばくで、しかし」くらいのご挨拶。 (だと認識している)。

 

沖縄には「ちゃんぽん」というメニュー

がある。 野菜炒めを卵でとじたものが、ご飯の上に乗っている一品。

 

麺ではない、誰がどう見ても、米である。

沖縄へお越しの際は、どうかご注意いただきたい。

 

 

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沖縄ちゃんぽん


 

 

衝撃の夏のこと

 


衝撃の夏。

 

沖縄の海との出逢いは、今からうん十年前。

社会人1年目の7月。

 

就職活動等を通じて知り合った、我ら、同期の男4人組。

それぞれ進んだ企業は異なるが、

1年に1度、全員で旅に出るのが恒例となった。

 

うち1名が、大の沖縄好きということもあって、

記念すべき、第1回目の男4人旅の行き先は、沖縄へ決定。

 

当時の私は、沖縄=「ミーハーな日本人がいくところ」

というイメージ。

 

ハワイやグアムと同じように絶対に自分で金を払って行くことがないであろう土地の筆頭。

むしろ、ニューヨークとか、シドニーとか、ロンドンとか人種のるつぼ的な大都市へ行って、「ザ・観光客」ではなく、現地の人に紛れて、溶け込んで、しばし‟模擬生活”を送ることが楽しい年頃であった。

 

内心では、「沖縄か・・・」なんて思いつつも、沖縄フリークの同期がチャキチャキと沖縄旅行の計画を立て、22歳の夏、遂に、沖縄デビューを果たした。

 

 

ーーーーー

やはり、そこは沖縄。

実際に、訪れてみると、いやはやテンションは上がるもので、レンタカーを借り、ケツメイシの「夏の思い出」をガンガン車内で流し、全員で大合唱しながら、首里城や、美ら海水族館など、お手本のような『ザ・沖縄観光地』という場所を巡った。

 

しかし、沖縄旅行も、2回目、3回目となると、

 

「うーむ、あそこも行ったし、あれもやった」

 

「今回は、何をするべ?」

 

となってくるもの。

 

そこで登場するのが、またもや、沖縄フリークの男。

 

2014年に国立公園に指定された慶良間諸島(ケラマ諸島)での『半日体験ダイビング』とやらを申し込んだそう。

 

「ん?体験ダイビング?」

 

「海?」

 

「潜るの?」

 

「ボートに乗るの?」

 

「朝から?早起きして?」

 

「人間って進化して陸上生活してるのに、 なんでわざわざ金払って海に潜るわけ?

 それって退化じゃん」

 

今、振り返れば、よくもそんな文句が口から出たなと思えるほどのフレーズを並べていたが、今更、予約のキャンセルをするわけにもいかず、『体験ダイビング』とやらに参加することになった。

 

 

 

当日は、絶好のダイビング日和。

 

ファンダイビングのお客さんと共にボートに乗り込み

いざ、慶良間諸島の海へ。

 

晴天の中、海風を切りながら進むボートに興奮しながら、那覇の港から50分強。

 

ボート上で、インストラクターからのレクチャーを受け、初体験の水中世界へ。

 

「なんじゃ、この風景」

 

衝撃。

衝撃衝撃。

衝撃衝撃衝撃。

 

「退化じゃ、退化じゃ」と叫んでいたのは、一体、誰?

 

この沖縄旅行の後、全員がすぐにダイビングライセンスを取得。

翌年は、体験ダイバーではなく、ファンダイバーとして、沖縄へカムバックした。

 

体験ダイビングを終えて、すぐに「ダイバーになりたい!」

と思い、ライセンス取得コースに進んだのは、慶良間で体感した「こんな世界があるんだという」衝撃が最大の理由。

 

・・・だが、

実は、他にもこんな理由が。

 

自分達より年下。小麦色の肌のイケメンダイビングインストラクター。

体験ダイビングの際は、彼と向かい合わせで、彼の‟お股”に挟まれて、潜降、海の中。

 

ダイビングショップとしては、安全性を加味した正解の方法なのだが、当時の我ら、同期の男4人組にとっては、ちょっぴりの恥ずかしさと悔しさ、そして無力感。

 

「ちゃんとライセンスを取得して、 インストラクターの‟お股”から卒業してもっと自由に、もっといろんな場所を見てやるぞー!」

 

そして、もうひとつ。

 

体験ダイバーの我々を横目に、手際よく、器材のセッティングを行い、エントリーする

ファンダイバーたちがめちゃくちゃカッコよく見えた。

その中に、とってもキュートなファンダイバーがいた。

 

ダイビングって、こんな出逢いがあるんだ

その期待感、ワクワク感がたまらなかったからだ。

 

 

 

ダイビングを始めると、旅の仕方が変わる。

変わる、というか、拡がると言った方が正しいかもしれない。

 

かくいう私も、あれだけ「ニューヨークじゃ、シドニーじゃ、ロンドンじゃ」と豪語したいたことが嘘のように、沖縄も本島だけではなく石垣島宮古島の離島、冬のシーズンは、グアム、サイパンパラオ、モルティブ。

さらに、どんどんニッチになって、シミランボホール、ロタ、パプワニューギニアなどなど、旅の行き先を、どんな海がそこにはあるのか?で選択するように。

 

でも、なぜか、最終的には、沖縄の海に戻ってくる。

 

もろちん、沖縄だと言葉も通じる、

ガタガタの凸凹道をボロボロの車でジャングルクルーズをしなくてよい、ダイビングだけはなく、終わった後も、地元の料理が楽しめる。的な要素はあるが、海だけでなく、この土地の雰囲気がそうさせるのか、それでは言い表せない、なんか特別なものがこの沖縄にはあるのだ。

 

そして、沖縄の海と一口で言っても、その表情は様々。

一般的なイメージ、「透明度高い海に、ニモ」だけではない。

 

ポイントによって全然表情が違う。

時期によっても全く違う。

もろちん、島によっても全く違う。

 

珊瑚から、地形、大物、魚群、遺跡、沈船、ミクロなどなど、沖縄の海でフルコースを満喫することが可能だ。

 

そして、ほんとに日本中、世界中から色んなダイバーが集まってくるので、そこでの出逢いが、これまた面白いのである。

 

沖縄は、梅雨明けまでのカウントダウンがスタート。

水温も徐々に上がってくる、沖縄ダイビングのトップシーズンが到来する。

 

この夏、我ら、同期の男4人組が夢見た、この沖縄の海を、ぜひ体感してほしい。

 

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